☆Friend&ship☆-妖精の探し人-

「そだそだ、そんなことよりゼロ君君に相談が」

「何でしょう」

キングはヘラヘラおどけて笑う。

「我が優秀な頭脳君セレンちゃんが死に際に残したクエスチョ」

「やめろキング!」

ヘリオが叫んで止めたが、キングは構わず笑ったままだ。

「ン。ゼロ、お前秘密守れる?」

「…無理だと言ったらどうしますか?」

「そうだな、声帯ぶっ壊してついでに脊髄へし折るわ」

「…」

「ちなみに修理はできねーよ?」

「…どういう意味でしょう」

「俺は傷つけて結果殺すんじゃない。殺す結果死ぬんだ」

「…なるほど、言いたいことは分かりました。彼ほどではありませんが私も頭はいいんです」

「話が早くて助かるよ」

「場所を変えませんか。もうじき、魔界の長い夜が来ますから」

闇に紛れて聞かれては困る話なんでしょう、とゼロは笑った。

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