☆Friend&ship☆-妖精の探し人-
「…?いや、おかしいだろ」
そう言ったのはウィングで、首をかしげつつこう言った。
「だったらお前、あいつらの所で悠々自適になんで暮らしてるんだよ?」
「…悠々自適に過ごした覚えはありませんが一応言い訳をしておきましょう、私に寛大なのはあの二人だけです」
ふぅ、と溜め息をつきつつゼロは言った。
「あ、ヘリオ」
と、そう呟いたのはキースで、ヘリオは力なくヘラリと笑ってそれに応えた。
「ハハ、いい天気だな!ふわり知ってる?あいついい加減電池切れてるんじゃねーかて心配してるんだよ」
「自活バッテリーですからモーターが焼ききれたりしない限り大丈夫ですよ」
どこか底抜けの笑顔で笑ったヘリオに、ゼロはいつものローテンションで答えた。
「あ、そっかぁじゃあ良かった!あぁそうだウィング、トランブやろう!ポーカー教えてやるよ!」
「わりい、俺は聞くことがあるんだよ。バーチャルんとこいこ」
「ああ!そうだな!やろやろ!俺素手で柱拘束からで!うん!」
「いやさすがにそれはきついだろ…」
「いいんだよ!妖精強いかもだろ!」
「いやお前一体どういう妖精想像してんだよ!?妖精だぞ妖精!フェアリーだぞ!」
「フェアリーだって可愛い華奢な奴とは限らないだろ、悪魔科なら尚更。とんでもないムキムキマンかも、さ」
「…」
ウィングが主張したが、ヘリオはへらっと笑ってそう言った。
「つえーよ絶対。この世界を渡って来たんだから…さ」