☆Friend&ship☆-妖精の探し人-

「…かかってくださいました…か?」

私は深く被ったフードを取り払いつつ、遠くを見つめ、爆発を確かめる。

「…」


私は捕まる訳には行かない。

絶対に。


「ご冥福を」

呟いて大木に背を向けると、魔力の変動を感じた。


「移動魔法!浮遊!」

瞬間体を捩り私はスピンバトンでその魔法を打ち消す。

もうこうなれば、このパーカーは邪魔なだけだから。

派手にうち捨てた。


左足のももに手を伸ばし、一本抜き取った瓶をバトンで叩き割る。

この瓶は魔法を無効化する魔法を込めた水。

一度きりのバリアを、私は七本持ってる。


「水舞台(ウォーターステージ)!水槽(アクアリウム)!」

戦わなくたっていいなら戦わない。

私は大木を水没させた。

「水ノ罠(ウォータートラップ)双子(ツインズ)」

出した分身にポシェットから出した服を手早く着せて、走った。

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