☆Friend&ship☆-妖精の探し人-
痛い。
痛い痛いいたい。
肩甲骨のあたりから伸びる純白の羽は、丁寧に引き抜かれているようだった。
腕をもがれるような痛み。
爪を剥がされるような苦しみ。
その何千倍もの恐怖。
ほんの1mm引き抜かれただけで死ぬほどの痛みに襲われる。
こんな人達の前で泣きたくなかったけど、激しく流れる涙は首を振る度四方八方へ飛び散る。
虚しく鳴る鎖。
痛い。
痛いのに。
なんで私はこんなめに遭わなくちゃいけないの?
私が何をしたの?
ただお兄ちゃんとジュエル様に会いたいだけなのに。
恩人に会って、
お礼がしたいだけなのに…
助けてお兄ちゃん。
御願い、何でもするから。
もう一度だけ
助けて…
お兄ちゃん…
ジュエル…様…
ごめんなさい…
痛いよ…
助けて…
たす…
け…
て…
痛い…
死にたいよ…
もう…
お兄ちゃん…ジュエル様…
もう二度と会えないなら…
私は死んでしまいたい…
この痛みがこのまま…
私を死の世界に
おいやってくれたらと。
お願い神様。
私をどうか…
殺して下さい…