☆Friend&ship☆-妖精の探し人-
「あ、ちょ、だめ…」
「セレンセレンセレンセレぇン~!」
「駄目だよヘリオ…ちょっと!セレン食べられるよ気をつけて!」
「…」
襲いかかったヘリオを二人がかりで止めにかかるキースとゼロ。
キングは静かに入り口に佇み、回れ右を真剣に検討したが、仕方なく一応入っていった。
「あ、キング」
セレンは掠れた声で呟いた。
不器用にひきつった笑顔を浮かべていはするが、どちらかと言えば悲惨な笑顔だ。
「止めてやれ、ヘリオ」
「は?」
「あー」
パタン、と倒れてしまったセレンを支えつつゼロはふぅと息を着いた。
「…もう嫌です、L君。私とここに残りませんか?もう…私も多分…先が長くありません」
「ゼロさんはなにゆえにお先がお長くありませんでございますか」
セレンは無表情にそう聞いたが、ゼロはにっこり笑って優しく言った。
「…少し休みましょう、L君」