とろける1/2 かぼちゃプリン



その女性の瞳を知っている気がする。

どこで………??


そんな矛盾な思いが自分の感情を揺さぶり皐月の表情と重なった。


―――まさか……皐月……??


髪の色だって美しいブロンドの髪だし皐月じゃないのはわかってるのに…なぜか俺はその女性の悲哀な表情が皐月と重なった。


「さあ、早く……しなきゃ…!! 見つかってしまうわ!!」


見つめ会うその二人にけしかけるその人物にその男性も彼女をくるり…と身を翻し背をおした。


「大丈夫!!この子のことは心配しないで!!」

ひょっこりと男性の背後から顔を覗かせた別の女性はえっへん…と自信満々にその女性を元気づけるものの依然その表情は寂しそうで悲しげな瞳ののまま細めて微笑み「ありがとう……。」と言葉を残しその場を歩き出そうとした時だった。




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