とろける1/2 かぼちゃプリン
そのコンパクトミラーを拾う手を伸ばす先には俺…の姿ではなくまさかの皐月の姿がミラーにうつりこんでいるのにきづいて俺はあわててコンパクトミラーをすくいあげて仰視する。
「まあ、外見が皐月ちゃんだったからミラーをのぞく姿も様になるけど中身があんただと思うとゾッとする!!」
困惑する俺を見ながら覚めた意見を運転席でぼやく姉貴の嫌みすらも気にかからないほど俺は何度もコンパクトミラーにうつる状況に錯乱せずにはいられない。
まて……!!
そーだ!!確かに俺と皐月は遡ること中学時代…魔法の粉入りのかぼちゃプリンを頭からかぶり中身が入れ替わったけどその魔法の粉の賞味期限が切れるという今の高校受験の日に無事にお互いの身体に戻ることができたはず……!!