とろける1/2 かぼちゃプリン


姉貴がいい終わるか終わらないかのところで激しい雷が俺達の乗ってる車めがけてバリバリと音を震わせ鳴り響き視界に雷の閃光が走った。


「ああっ…もう!!びっくりしたわ…!!ほんとお天気見事に最悪コンディションだわ…!!」



轟く雷と振り付ける雨に運転する姉貴は文句をいいながらうさぎ店長の車のあとに続きDr.哲の待つ高良家の道場へと急ぐ。


空の割れ目から走る稲妻の光の柱をのぞき助手席の窓から見上げたのと同時に激しい轟音をたてながら雨と風は光と一緒に降りつけてくる。
それはまるで…何か知ってはいけない前兆を告げるがごとく不気味な道しるべに引き寄せられているようにもみえ俺はシートにもたれながらただその荒ぶる天候を眺めることしか出来なかった。





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