とろける1/2 かぼちゃプリン
「なぜここにいると……言いたいのはこっちだ!!
俺はお前らのせいでパリコレのデザイナーから見放されるは……留学の話は持田にもってかれるは彼女はお前にとられるは……で散々な目にあわされたんだ!!
しかも…… そこのお嬢さんにも剣道大会で恥かかされるわだしな…!!
第二希望のこの学校で新たな伝説を刻もうと思って仕切り直しに貴様との再会とは……!」
近くにいた皐月に今にも食いつきそうな篠山太一の剣幕に皐月はそのまま篠山太一の前に憚る喜多名雲と扉の間をすり抜け星の背後に隠れ身を震わせた。
「ちょっと……!! どーでもいいけど……皐月さま!! 私の星さまに馴れ馴れしくしないでくださる!!」
収拾つかない現場の空気を物ともせず篠山太一と喜多名雲を押し退け教室に入ってきたのはまたもやあの単お嬢だった。