とろける1/2 かぼちゃプリン


するすると私のいるところまでセティはよじ登りやがて…バルコニーを飛び降りると身を潜める私をみつけた。


「勇気がある子なんだね…。」


セティは何かポツリと異国の言葉を話し笑ったその頬には先程、銀剣をつきつけられたのか傷口から鮮血が流れていたのをみかけ私は小瓶に入った液体を手のひらの先につけて彼の傷口を撫でるとみるみる鮮血は傷口とともに跡形もなく姿を消した。



「あれ……??傷口が治ってる。」


今まで彼の話していた異国の言葉がわからなかったけど…彼の鮮血を撫でたおかげか…訳されて聞こえてきた。



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