とろける1/2 かぼちゃプリン
「ちょっと、あの子図々しいんじゃなくて!!」
頬をぷくりと膨らませた単お嬢がその様子を星と皐月の背後から身を乗り出すとその拍子に固く繋いでいた手が離れた。
「あっ………。」
皐月は小さく呟き先程まで温もりの残る掌をじっと見つめ星の姿を探すと先程の女の子が嫌がる星の左利腕に固くなにしがみつき今度はスマホを構えてシャッターをきった。
「何すんだよ!! いい加減離れろよ!!」
かなりキレ気味の星は乱暴に腕を振り払いようやくカメラJkから解放された。
「だって! 星くんと一緒に写真とるのみるくの夢だったんだもん~★」
きゅっ……と唇をかみ目を潤ませたのにその場にいた全員がキョトン…と不思議顔を浮かべる中、カメラJk……もといみるくは続けた。