とろける1/2 かぼちゃプリン


その不気味な様子に思わず身震いをしながら…皐月は小瓶だけを大切に握りしめて通学する学生達のなかに身を紛らせ教室へと気を配らせながら歩く。


ただの気のせいだったのだろうか………通りすがる学生達を横目に先ほどのシャッター音が耳に残像として残るなか慎重に教室へと進むなか恐怖と疑心暗鬼に襲われ足がすくむ。



「――― 高良くん。もう大丈夫なのかい?」


背後から声がしたのに気付き…皐月は慌てて振り返った先に…眼鏡をかけた優しい笑顔の男性がたっていた。


入学したてなのに…星くんのこと知ってるなんて…と、なんとなく疑いながらも皐月は苦笑いを浮かべた。




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