とろける1/2 かぼちゃプリン
名乗るよりも前に「魔法の粉」という物体の話をもちかけたその謎の男の声に先程まで退屈そうに大きな欠伸をしていた鮒額は文字通り開いた口が塞がらないほど大口をあけて驚き受話器を握りしめた。
「な……なぜ…魔法の粉の事を??君はいったい何者だ!!」
狼狽える鮒額の言葉に機械的な声に音声変換された謎の男はその様子に笑いながら続けた。
「なぜって……?? そこ魔法の粉を復元したからですよ…。鮒額先生……!! 」
「ふ……復元ってまさか……??」
更にその謎の電話の主の言葉にとまどい両手で受話器を握り返し声をはりあげた。
「そう……復元って意外とできちゃうものですね。
しかもよい協力者をお持ちだ。
いや…協力者というより我々では被験者というべきか……!!」