とろける1/2 かぼちゃプリン


「ひ…被験者……??君は研究チームのものか??」


「――自分が何者かなんて問題じゃないでしょう?
魔法の粉は今人類の希望の証…。
世界中の科学者がなにせ注目しているのだから――。」



なおも笑いながら魔法の粉について語るその謎の電話の声の主に額の汗を白衣で拭いながら問いかけた。


「その事を知ってるものは…そう多くはいないトップシークレットな研究だ。
……っていうか…魔法の粉の復元に成功したって被験者って…??」


ガタガタと興奮気味に体を震わせた鮒額は電話にむかって声をはりあげる様子が更にその謎の男の興味をそそり受話器の向こう側から笑い声が響いた。

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