とろける1/2 かぼちゃプリン
「――じゃあ…お互い商売敵ってことですね……。
そんな事より急ぎ解毒剤の復元にでもとりくまれた方が懸命だと思われますよ…。
もしかしたら…自分が先生の研究に追い付いてしまうかも…!!
それに……被験者達の命にも関わることかもしれませんし……おっと、これは大先生を前にしてお戯れがすぎましたね――。
それでは…お気をつけて………。」
「ちょっと……まて!!いったいそれは……!!」
謎の声の主の得体のしれない言葉に動揺する鮒額は慌てて
問いただすものの一方的に言いたいことだけをつらつらと連ねた謎の声の主は笑い声と意味深な言葉だけをいい放ち電話を切った。
「もしもし―――!!もしもし―――!!」
鮒額は電話の向こう側から聞こえてくる電子的な話中音にむかって声をあげるものの返ってこない返答に諦めて受話器をおいた。