恋愛成就
「ダメじゃ、ないですけど…」

「じゃー泊まる!…支度してくるから待ってろ」

…え。嬉しいけど、嬉しいんだけど何か違うというか。蓮琉さん…楽しそうだからいいか。

「…蓮琉さん」

「んー?…愛麗ちゃん、蓮琉は?」

「…支度してくるからって」

「何、蓮琉を泊めてやるの?」

「…はい」

紗桜さんは私に、気をつけてねって言ってきて。何かあったら電話していいからって言ってくれた。話してると蓮琉さんが荷物を持ってきて

「んー…姉貴何してんの。」

「蓮琉には気をつけてねー…って言ってたところ」

「…姉貴、余計なことを言ってんな。まぁいい。愛麗、行こうな。」

「はい。…紗桜さん、また。」

「いってらっしゃい!」

…この時からだった、蓮琉さんがここに住むことになったのは、何で住むのと聞いてもお前と居たいからと答えるだけだった。私からしたら…それはちょっと違う気がしてホントのことを教えて欲しかった。
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