恋愛成就
「…達弥くん、だっけ君。」

「あ、はい。」

「…人の彼女に手出しすんのはどうかと思うぜ」

…蓮琉さん
葉山さんは…少し暗い顔してた
予想は…多分、でも…達弥は優しいから
傷付けないように、言葉を選んだんだと思う。
それが、例え…いい結果じゃなくても

「…愛麗」

「葉山さん、あっちにカフェあるから行こっか」

「お、おいっ!愛麗」

「蓮琉さん、男同士でよろしくー!」

今の状態を打破するには…これしかないからね。
葉山さんを連れ出し、私はカフェに向かった

「…ここ、綺麗だね」

「うん。…葉山さんは、どうだった?観覧車」

「…ダメだった。…わかってたことなのにね。友達から、とかにすればよかったかな」

葉山さんは、でもね?って続けた。
わかってたらしい、達弥が私に気があるの
でも、私には彼氏がいることを知ってる葉山さんは
達弥に、言ったんだって。

「…そんなの、見ればわかるって言われた。自分に気がないのわかってたって。…そんなの聞いたらさ、強くいけなくって」

「…ごめん、私こそ。こんなことになるなんて、予想してなくて」

「愛麗が悪いわけじゃない。…だって達弥くん、私にさ…友達にはなれるよって言ってくれた。それだけでよかったんだ」

「葉山さん、優しすぎ!…そろそろあっちも話し終わる時だなー。蓮琉さんなんて言ったんだろ」

2人を待ちながら私たちはたくさん話した。
どうなるかなんて、少しも考えずに。
戻ってきたふたりは

「…なんか、仲良くなってる?」

「みたいだね。」

…蓮琉さん、仲良くなるの上手すぎ。
達弥が…私に、そして葉山さんに…

「2人ともごめん。…友達として宜しくお願いします」

「なに、改まってんの?らしくないよー」

「そうだよ、達弥くんらしくない」

…蓮琉さんは、な?言ったろ?とか言ってるし
これで、一段落着くならそれでいいかな。
一時はどうなるかと。
蓮琉さんがあそこまで、達弥を睨んだり。喧嘩しないか心配だったけど
大丈夫だったね。敵出現的なことになったけど
その分…また、友達としての絆ができたからそれでいいね。
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