恋愛成就
次の日学校に行くと

「七彩さん、昨日の人誰?」

「…誰でもいいでしょう?」

案の定…質問攻めに。
昌希くんが止めてくれたから良いけど。
皆、人のことばかり気にするんだね
仕方の無いことなのかな?

「佐久間さん、来てたんだ」

「迎えに来たとか…言われた」

「…付き合ってるの?」

「テスト」

…そう私が言うと納得したのか紗姫と昌希くんはドンマイと言った。
ドンマイじゃなくて…今日も行かなきゃならないのに
昌希くんはいい人だよって言ってたけど
全然だよ…確かに悪くもないけど。
この人達他人事だって言って適当だな。

「…帰るね!」

「じゃ、また明日。」

…最近ありえないほど考えちゃってて。
でも、どうしてそれを考えるのか分からなくて
佐久間さんのこと考えると自分の勉強が出来なくなる。
はぁ…なんで、考えてるの??
わけわからない…自分が。

「あ、来た。」

考えてるうちに、直で神社に来てた。
佐久間さんは嬉しそうにこっちに向かってにこっと微笑んだ。

「よかった、来てくれないかと思った。」

「…来なかったら、携帯の通知に入れるつもりでしたよね」

「あったり!正解。」

でも、来てくれて嬉しいと、言ってくれた
ここに来ると落ち着ける。
そんな場所にしてくれているのは…佐久間さんだよね。

「ちょっとだけ待っててくれる?着替えてくるから」

「はい。」

そういえば、神主の格好しか見たことなかったなぁ。
私服か、なんか新鮮だなぁ
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