恋愛成就
「お待たせ!!…?どうしたの?」

…普通にかっこいいって思っちゃった。
何でかな?確かに、この人は周りから見てもかっこいいのかも。
いつも、神社にいる仕事している佐久間さんしか見ないけど。
思惑から外れてみないとこういう事ってわからないんだなぁ。

「愛麗、どうしたの?」

「…不意にもかっこいいって思っちゃった」

「ありがと。」

じゃあ、行こっかって佐久間さんは私の手を握り、歩き出した。
どこに連れていってくれるのか…
なんて分からないけど。
でもね?私の速度に合わせてくれている。
そういうところは、優しいんだ。
なんで、気持ちが…

「愛麗は、何がしたいとかあるの?」

「何…って?」

「いや、あの学校にいるわけで。
頭相当いいんだろ?」

「…医者とか?((笑」

「いいじゃん。なれるよ。」

…実際決めてなんかない。何も考えず来た
だから、どっちにしろ大学には行くことになる。
佐久間さんは大学とか行ってないよね。
22歳で神主引き継ぐくらいだし。

「どこ向かってるんですか?」

人通りの少ない道。
どこに向かっているのかわからない。
この場所ちょっと怖いかも。
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