恋愛成就

｢愛麗、ごめん｣

｢どうして？何で…真帆が謝ってんの？｣

｢ごめん｣

わからない、なんで謝ってるの？？
は？…うそ。
違うよね、そういう事じゃないよね？
間違いだよね？
ちょっと待って…無理無理、理解が出来ない
何で？は？え？…真帆

｢…何でなの？｣

真帆…泣いてる

｢愛麗、ごめんね。私、なんだよ｣

｢だから、何で｣

｢愛麗に…彼氏が出来たから｣

｢え？蓮琉さんの事？｣

｢…私、…ほんとは、…勝手に愛麗より上だと思ってた｣

｢…あんたね！｣

とりあえず、聞きたい。
何でそれでそうなるの？上だと思ってるならそのまま私をしたに見てれば良かったじゃん。

｢彼氏がいない私。それで、私より先に彼氏を作る｣

｢それだけ？…真帆、それだけなの？｣

それだけだけど、と。
真帆がそういう人だとは思わなかった。友達だと、ずっと思い続けてたのに。それって、ただの思い込みじゃん…ありえない
紗姫は怒ってる…もちろん、昌希くんも

｢それ、許されるわけないのわかってるでしょ？｣

｢…ごめんなさい｣

｢謝ったって、あいちゃんは全身打撲してんだぞ！｣

｢いいよ、2人とも…こんだけ謝ってるんだから｣

｢いいの？それで｣

｢だけど、学校には…報告してね。謹慎くらいにしてもらってよ？｣

｢愛麗…いいの？｣

｢嫌だけど、いいよ。真帆だから｣