恋愛成就
って…言ってたのに


来ちゃった。
…ん?昌希くんは何してるの?

「あいつはどこにいる?」

「…わからない。こっち側かな?」

御守りが、売っていた所へ行くと
佐久間さんが、にこっと笑いかけてきた。

「やっぱり来た。」


「…来たかったわけじゃないですから」

「俺が連れてけって言ったんで。」

「君は?」

2人が会話してる隙に逃げようとしたけれど
昌希くんが私の手を掴んだまま離さない

「へぇ。そうなんすね。」

「君とは話が合いますね。こちらも嬉しいです」

…意気投合しちゃってる?
いや、待て。何でしているかを考えろ
低レベルってこと?2人とも

「あいちゃん、蓮琉さんは、いい人だよ。」

「…どこが?」

「俺はいいと思うんだけどなぁ。」

…よくない。
よくねぇよ!!!
え、昌希くん行っちゃうの??

「ちょっと待って!私も行く!」

「…君は、俺と話そうか。」

えぇ!?なんで二人っきりにしちゃうの?
佐久間さんは、こっちと、奥の方へと案内してくれた。

「ここ、日陰がちょうどいいでしょ。
俺の、とっておきの場所。気持ちいいよな」

「…」

「黙ってないでさ。ね?」

…なんだろ、この感じ。
なんか違う。この間の…感じとは。
近づいてくるのに…逃げない私。
この間と何が違う??

「名前、そろそろ教えてよ。」
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