恋愛成就

｢なぁ…｣

あれから…やっぱりおかしいよ蓮琉さん。

｢…あのさ。｣

｢蓮琉さん、いいかけてやめるの…を、やめていただけます？｣

｢だってよー…こんなに近くにお前がいるのも久々なんだもんよー。｣

｢…これからだっていられるでしょう？｣

｢でーも！…今がいいんだよ。｣

｢蓮琉さん、卒業式…｣

｢…行ってやろうか？どうせお前の親来れねぇだろうし｣

｢えー…蓮琉さんが？｣

｢嫌なのかよ！｣

…違う。泣くところなんて見せたくない
だから、本当は来て欲しくない。
でもね？…蓮琉さんの言ってることはホントの事だから
お兄ちゃんも、お父さんも…お母さんも
来てくれないだろう…忙しすぎて。
一応、連絡は入れてみようかな。

｢蓮琉さん、来てくれますか？｣

｢いいのか？｣

嬉しそうな顔…
断れないじゃん、ね？