嘘から始まる恋だった
彼女の唇は、もう俺なしじゃいられない…
何度もキスをして、覚えさせた俺の唇の感触。
唇に触れて、どうすれば気持ちよくなるのか彼女の唇と意識に刷り込んだ。
絡めてくる舌からわざと逃げ、彼女を焦らせると下唇をキュッと噛んだ後
「……やだ…いつものようにキスして」
切ない声で唇の上でつぶやく。
「フッ…今日は積極的だなぁ…恥じらう麗奈もいいけど、切ない声で誘うお前ってエロい…もっと、その声で鳴かせたいかも…このままじゃ物足りないんだろう⁈」
頬を染めコクンと頷く麗奈。
「なら、俺を誘惑してみろよ。上手く誘惑できたら望み通りに、いつものようにキスしてやるから…」
どうすればいいのかわからないようで、恐る恐る唇に触れて、舌を絡めてくる麗奈。
受け身だった彼女が逆の立場になり、一生懸命濃密なキスをしてくるけど…
彼女のキスは焦れったい。
それなのに、時折、官能を引き出してくる舌づかいに我慢できなくなって、気づけば彼女の頭を押さえいつものように舌を絡ませ彼女の唇を貪る。
結局、焦らせるつもりが焦らされていた。
どれだけ唇を合わせていたのか?
上から見つめてくる彼女の艶めかしい瞳に、たぎる欲情。
彼女の頭を撫で、ゆっくりとセーターの中に手を入れた。
ビクッと揺れる体に手を止めれば…
「大丈夫だから…触って」
と、つぶやく彼女。
優しくキスをしてからゆっくりと背に手を這わせ、ブラのホックを外した。
目の前で、プルっと揺れる胸に顔を埋めると俺の頭を抱きしめてくる麗奈。
鼓動が凄く早く脈打っていて…大きく鳴っているように聞こえるから、しばらくそのまま顔を埋めて、彼女の鼓動が落ち着くのを待っていた。
俺の頭を撫で
「高貴…続けて大丈夫だから…触って」
と頭上で囁く声のまま、彼女のセーターを脱がすとブラも一緒に抜けて、豊かな胸が目の前で揺れる。
「綺麗だ…ここに触れてキスしていい?」
「……触って」
意を決したように俺の手を掴み、胸に手を持っていくから、そのまま両手で覆うように彼女の胸を下から包んだ。
ビクッと反応する体は強張り、唇を引き結び息を止めてしまう麗奈にキスをして
、体の強張りを解くように背を何度も撫でた。
「……ふっ〜」
大きく息を吐いて、緩んでいく強張り。
「……ごめんなさい」
泣きそうな麗奈。
「…こっちこそ、いきなりで驚いたんだろう⁈ゆっくり、触るからごめんな」
今度は、焦らずにゆっくりと彼女の手から肩まで撫でていく。