嘘から始まる恋だった
ビクつく体に、何度も手を止め唇にキスをしてお互いを確かめる。
そして…再び触れることのできた胸にそっと唇を落とした。
彼女は身をよじり、切なく鳴く声を殺した。
俺は、彼女の反応に気を良くして胸を弄り、唇を肌に這わせていく。
耳朶を軽く食み、首筋にそって落としていく唇。
彼女の艶かしい声を引き出すように…
ゆっくりと…
焦れったくなるほど…
微妙な距離で…
触れる。
「……高貴…やだ…そんなのいや。もっと、高貴を感じさせてよ」
彼女の中にある…何かが変わった瞬間だった。
それでも、俺はゆっくりと彼女に触れていく。
「ゆっくりって言っただろう⁈お前の中にいるあいつが消えるまで俺を感じてもらう」
唇にキスするだけで感じさせて…
今度は、胸だけで感じてもらう。
俺を刷り込んで奴を消すまでつぎに進まない。
俺の手に感じて、触れる唇に悶える麗奈が奴を忘れて声をあげてイった瞬間…
彼女の唇に優しくキスをして
「俺を感じたか?」
コクンとのぼせた頬をして潤んだ瞳で頷く麗奈のスカートの中に手を入れ、ショーツを指でなぞる。
可愛く声を漏らす麗奈。
胸同様…俺の手の感触を覚えさせ奴を消した。
俺の肩で息を乱し、震える麗奈の頭と背を撫で息が整うのを待った。
「……大丈夫か?」
「高貴のバカ……無理って何度も言ったのにあんなに何度もするなんて…」
「俺にしがみついて煽ってくる麗奈が悪い…止めれなかったんだから仕方ないだろう。だけど…まだ、根を挙げるなよ」
高揚する頬をさらに赤らめ…見つめてくる麗奈。
「俺が欲しいなら麗奈から来てごらん」
ゴクンと息をのむ彼女に最後の仕上げをする。
前をくつろぎ、腰を落とすだけでいいように彼女の腰を誘導した。
恥じらいながらも、すでに俺なしじゃいられない体になった麗奈は、素直に腰を落としていく。
温かな感触にやっと、彼女を俺のものにできたと喜びが溢れて…その後何度も抱いた。
もう、彼女の中に俺だけしかいない。
彼女を焦らして…イク寸前で止める。
それを繰り返すうちに、イきそうになる度に、しがみつき潤んだ瞳で助けを求めてくる麗奈。
そんな彼女が愛しくて…
「どうしたいんだ?」
意地悪く囁けば…
「高貴…お願い。あなたとじゃないとダメなの……私をめちゃくちゃにできるのは高貴だけ…一緒に来て…」
切なく懇願する彼女を導くように彼女の手を取り、一緒に何度も上り詰めた。