そのキスで教えてほしい
不適な胸の音を感じながら、休憩スペースの自販機でお茶のペットボトルを二本買う。
そして、深呼吸をした。
意識するな、と自分に言い聞かせる。
それでも夢中で鳴る鼓動はどうにもできず、私は俯き気味で歩き出した。
「お待たせしまし……た?」
オフィスへ戻り、崎坂さんに声をかけようとしたら、彼はデスクにうつ伏せている。
え? と覗くように見てみると、崎坂さんは目を閉じていた。
まさか、眠ってしまった?
私は瞳をぱちぱちとさせ、もう一度彼の顔を覗く。
綺麗。寝顔も整っていて、長い睫毛が羨ましい。
なんて、私、見すぎ。
いくら見放題だからってこんなに不躾にじろじろ見て……でも、無償に見つめたくなる。
私は椅子に座り、動いてそっと崎坂さんに近づいた。
熱く鳴る鼓動。
崎坂さんを見つめ、甘くしびれるような痛みが胸に広がる。
そして、深呼吸をした。
意識するな、と自分に言い聞かせる。
それでも夢中で鳴る鼓動はどうにもできず、私は俯き気味で歩き出した。
「お待たせしまし……た?」
オフィスへ戻り、崎坂さんに声をかけようとしたら、彼はデスクにうつ伏せている。
え? と覗くように見てみると、崎坂さんは目を閉じていた。
まさか、眠ってしまった?
私は瞳をぱちぱちとさせ、もう一度彼の顔を覗く。
綺麗。寝顔も整っていて、長い睫毛が羨ましい。
なんて、私、見すぎ。
いくら見放題だからってこんなに不躾にじろじろ見て……でも、無償に見つめたくなる。
私は椅子に座り、動いてそっと崎坂さんに近づいた。
熱く鳴る鼓動。
崎坂さんを見つめ、甘くしびれるような痛みが胸に広がる。