凸凹を喰え

 23:60

 明日にならない時間を見たのはもう何年も昔のことだ。

 その時のことを俺は昨日のように覚えている。

 二度見した。

 相変わらずつまらないネットサーフィンをしている時だった。

 何気なしに見たパソコンの時刻。

 そろそろまた明日になるな。と小さ目のため息をひとつついたところで固まった。

 目をこすり、ぎゅっと閉じ、鼻で深く呼吸して唾を飲み、目を開けた。

 状態認識に時間がかかるのはありえない状況に陥った時だ。

 脳が予測をやめたことの証明だ。

 まさに、今だ。
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