凸凹を喰え

 声の主もそのうち慣れるだろう。

 一人入ってきたってことは一人出て行ったってことだ。

 この空間の中にはあちこちにヒトが居る。

 上を見ればそこでも同じように凹凸を喰っていて、下を見ればそこでも同じだ。

 さかさまに立っているヒトもいれば横に立っているヒトもいる。

 夢の世界なんだか現実なんだか曖昧だけど、俺はここでこの凹凸を片付けなければならない。


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