♡溺愛boy×鈍感girl♡
────キーンコーンカーンコーン
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
みんな帰る準備をしていて、私は今朝靴箱に入っていた手紙をもう一度読み返す。
『放課後、屋上に来てください。』
それだけが書かれた手紙。
「すみれー!かーえろー!」
「ごめんね。今日はちょっと用事があるから先帰ってて・・・?」
私が申し訳なさそうに言うと風香は、
「あ・・!朝のやつね・・・!大丈夫?待ってようか?」
「ううん。大丈夫だよ。話聞いたらすぐ帰るから。」
「何かあったらすぐメールでも電話でもいいから言うのよ・・・!」
全く。風香は心配症なんだから・・・。まぁ、そんなところが好きなんだけどねっ。
「はーい!じゃあまた明日ね!!」
「うん!ばいばい!」