ブレスフル クリスマス
-6-
それから1時間後
ケンジさんから電話がかかって来た。
『ああ、よかった。キミさっきの・・・?』
今度はちゃんと誰からかかって来たか確認して出た。
携帯の画面には
“ビジネス”って出てた。
ってことは
この携帯は“プライベート”なんやろうな。
「はい、さっきはすみませんでした」
『いや、オレの方こそ素っ気ない態度取っちゃって悪かったね。急いでたもんだから・・・』
あ、この人
自分でちゃんと分かってはったんや・・・。
さっきとなんか雰囲気違う。
こうやってちゃんと聞くと
心地いい低音ボイスやな・・・。
「パソコンとか大丈夫でしたか?」
『うん、バックアップはちゃんと取ってあるしね』
それを聞いて少し安心して本題に入る。
「あのぉ・・・」
『なに?』
「この電話がかかって来る前、‘志穂さん’って人から電話あって・・・私、知らんと出てしまったんです・・・」
『・・・・・・』
ケンジさんは電話の向こうで黙ってしまった。
「それで・・・・・・」
うー・・・やっぱ言い辛いけど・・・!
「『明日15時の新幹線で帰るから。さようなら』って言ってはりました」
私がそう言っても
ケンジさんは黙ったまま・・・。
今の情報で私が推測できることは
ケンジさんが志穂さんにフラれた。ってことや。
ケンジさんはすごいいい人そうやのに
あんな人の話もちゃんと聞けんような女にフラれるとか
気の毒としか言いようがない・・・。
ケンジさんから電話がかかって来た。
『ああ、よかった。キミさっきの・・・?』
今度はちゃんと誰からかかって来たか確認して出た。
携帯の画面には
“ビジネス”って出てた。
ってことは
この携帯は“プライベート”なんやろうな。
「はい、さっきはすみませんでした」
『いや、オレの方こそ素っ気ない態度取っちゃって悪かったね。急いでたもんだから・・・』
あ、この人
自分でちゃんと分かってはったんや・・・。
さっきとなんか雰囲気違う。
こうやってちゃんと聞くと
心地いい低音ボイスやな・・・。
「パソコンとか大丈夫でしたか?」
『うん、バックアップはちゃんと取ってあるしね』
それを聞いて少し安心して本題に入る。
「あのぉ・・・」
『なに?』
「この電話がかかって来る前、‘志穂さん’って人から電話あって・・・私、知らんと出てしまったんです・・・」
『・・・・・・』
ケンジさんは電話の向こうで黙ってしまった。
「それで・・・・・・」
うー・・・やっぱ言い辛いけど・・・!
「『明日15時の新幹線で帰るから。さようなら』って言ってはりました」
私がそう言っても
ケンジさんは黙ったまま・・・。
今の情報で私が推測できることは
ケンジさんが志穂さんにフラれた。ってことや。
ケンジさんはすごいいい人そうやのに
あんな人の話もちゃんと聞けんような女にフラれるとか
気の毒としか言いようがない・・・。