ブレスフル クリスマス
-15-
まきちゃんはあんまり納得してる様子じゃなかったけど
私がその気になったんならって
合コンのセッティングを引き受けてくれた。
そうとなれば
まきちゃんのフットワークはめちゃくちゃ軽くて
すぐに私の合コンデビューの日が決まった。
来週の24日、クリスマスイブやって。
そんな日に合コン来るなんて
ガツガツしてそうやなぁ・・・。
とか思ったことは、黙っとこ。


あの日以降
何事もなかったかのように生活してるつもりやけど
バイト中、出入口の扉が開くたびに
反応して振り返ってしまう。
封印しようとしてる気持ちとはうらはらに
心のどこかで謙司さん違うかって
期待してる自分がおることを思い知らされる。
マスターには
『誰か待ってんのか?』
ってツッコミ入れられる始末。

アカンなぁ・・・
思い出にするって決めたのに・・・・・・。


そんなこんなで、1週間後
24日
クリスマスイブは
あっという間にやって来た――
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