小さな
苦しみの中に


       朝起きて

    学校へ行って

        宿題をして 眠る。


      毎日

    そんな特別感のない生活

       言ってしまえば

      憂鬱な日々を送っている。


      道は風が厳しく

           もう寒い。


      この寒さは

    一人登校道を行く私にとっては

       寂しく侘びしいものだ。


    それに受験生という立場の今

     まだ進路も決められなくて

      自己嫌悪に駆られている。


       ああ

      全て忘れてしまいたい。


         そうすれば

         新しい自分で

     新しい人生を始められるのに。


         そんな戯言は

      朝より一層寒くなった風に

        すぐに掻き消された。


      学校の勉強や

         友達関係で

   ボロボロの心と体にとどめを刺す。



 「だから冬は嫌いなんだ」



      ポロリと零れたそれは

        風が飲み込んでいった。

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