抱えきれないほどの花束をあげよう!
享祐はすぐに学生寮の入居名簿を確認した。
「あった!!2年2組の高瀬敦美・・・。この子だ。
あれ?2年2組って・・・俺のクラスじゃないか!
まぁいい。ジョディがどの子かわかってる方が都合がいいからな。
生徒たちが何を考えてるかもわかるかもしれないしな。
気が付かれなかったらラッキーでラッキーなんて楽しく、彼女を応援してあげればいいだろう。」
そして翌日、女子寮の方に享祐はジョディがどんな女の子か確認しにいった。
「えぇーと、高瀬はいるか?
高瀬敦美!」
「はいっ!私です。
昨日、引っ越ししてきたばかりです。
よろしくお願いします。」
小柄で色白で、見た目かわいらしい女の子は元気よく挨拶をした。
「今はまだ女子寮担当の先生がまだ決まっていません。
手続き上は僕が今は受け持っています。
僕は、今年度2年の担任の七橋です。
何か生活上で困ったら、遠慮なく言ってください。
えぇーと、女性じゃないと・・・っていう相談は、養護教諭の中山先生がきいてくださるので、中山先生に相談するといい。
女子寮の皆さん、わかりましたか?
じゃ、僕は男子寮の事務室にもどりますので、これからよろしくお願いします。
では!」
男子寮の事務室で、享祐の顔からは少し笑みがこぼれていた。
(あの子がジョディかぁ・・・けっこうかわいい娘だったな。
たぶん、知らずにあのサイトにきてしまったんだな。
どんなメールが来るんだろうな。
1年間楽しめそうだ・・・。)
女子寮の担当教諭は始業式の2日前に決まった。
ベテラン国語教師で息子をふたりも育て上げた52歳独身の丸山恭子先生。
昨年、理由は不明だが離婚したらしい。
敦美は寮のみんなが彼女のことを嫌がっていることに反して、親しみを持ってしまった。
その理由は、彼女が早朝に新入生の靴箱に歓迎の造花をくっつけていたところからだった。
「あのう・・・何をしておられるんですか?
丸山先生・・・。」
「あら、見つかっちゃった?
私ね、寮の管理なんて初めてだから、何をどうしたらいいかなんてわからなくてね。
だから、初仕事っていうのかしら、私と同じ新米寮生を歓迎してるの。
まぁ、私のようなオバサンはあまり歓迎されてないみたいだけどね。」
「そんなことないですよ。
私の母なんて私を寮に押し込んで、自分は夫と引っ越しちゃいましたからね!
「それは本心じゃないんじゃないの?
子どもの幸せは母親は考えるものです。あなたを寮にいれたのも理由があるんだと思いますよ。」
「そうですね・・・母が再婚して父の連れ子の2人の息子さんと私が同じ家にいるのがよくないと思ったみたいで。」
「そう、難しいわね。それであなたはお兄さんをお兄さんと思えないわけかしら?」
「えっ・・・でも、もうアメリカへ行ってしまったし。」
「そうねぇ、相手が大人の男性なら恋愛は早いかもしれないわね。
私もきっとお母様と同じことをしてたわね。
うちも2人息子がいるからね。
今はもう息子たちもそれぞれに家庭があって、孫までいるからこうやって女子寮にやってきたわ。」
「先生ってたくましいんですね。」
「そうよ、女は年とともに強くたくましくなくてはね。
さぁ、明日から新学期よ、準備して持ち物の点検をしなさい。」
「はーい。丸山先生、またお話してもいいですか?」
「え~とあなたは・・・高瀬さんだったかな?」
「はい、高瀬敦美です。」
「敦美ちゃんね、よし、おぼえた!」
「うふふ、よろしくお願いします。」
「あった!!2年2組の高瀬敦美・・・。この子だ。
あれ?2年2組って・・・俺のクラスじゃないか!
まぁいい。ジョディがどの子かわかってる方が都合がいいからな。
生徒たちが何を考えてるかもわかるかもしれないしな。
気が付かれなかったらラッキーでラッキーなんて楽しく、彼女を応援してあげればいいだろう。」
そして翌日、女子寮の方に享祐はジョディがどんな女の子か確認しにいった。
「えぇーと、高瀬はいるか?
高瀬敦美!」
「はいっ!私です。
昨日、引っ越ししてきたばかりです。
よろしくお願いします。」
小柄で色白で、見た目かわいらしい女の子は元気よく挨拶をした。
「今はまだ女子寮担当の先生がまだ決まっていません。
手続き上は僕が今は受け持っています。
僕は、今年度2年の担任の七橋です。
何か生活上で困ったら、遠慮なく言ってください。
えぇーと、女性じゃないと・・・っていう相談は、養護教諭の中山先生がきいてくださるので、中山先生に相談するといい。
女子寮の皆さん、わかりましたか?
じゃ、僕は男子寮の事務室にもどりますので、これからよろしくお願いします。
では!」
男子寮の事務室で、享祐の顔からは少し笑みがこぼれていた。
(あの子がジョディかぁ・・・けっこうかわいい娘だったな。
たぶん、知らずにあのサイトにきてしまったんだな。
どんなメールが来るんだろうな。
1年間楽しめそうだ・・・。)
女子寮の担当教諭は始業式の2日前に決まった。
ベテラン国語教師で息子をふたりも育て上げた52歳独身の丸山恭子先生。
昨年、理由は不明だが離婚したらしい。
敦美は寮のみんなが彼女のことを嫌がっていることに反して、親しみを持ってしまった。
その理由は、彼女が早朝に新入生の靴箱に歓迎の造花をくっつけていたところからだった。
「あのう・・・何をしておられるんですか?
丸山先生・・・。」
「あら、見つかっちゃった?
私ね、寮の管理なんて初めてだから、何をどうしたらいいかなんてわからなくてね。
だから、初仕事っていうのかしら、私と同じ新米寮生を歓迎してるの。
まぁ、私のようなオバサンはあまり歓迎されてないみたいだけどね。」
「そんなことないですよ。
私の母なんて私を寮に押し込んで、自分は夫と引っ越しちゃいましたからね!
「それは本心じゃないんじゃないの?
子どもの幸せは母親は考えるものです。あなたを寮にいれたのも理由があるんだと思いますよ。」
「そうですね・・・母が再婚して父の連れ子の2人の息子さんと私が同じ家にいるのがよくないと思ったみたいで。」
「そう、難しいわね。それであなたはお兄さんをお兄さんと思えないわけかしら?」
「えっ・・・でも、もうアメリカへ行ってしまったし。」
「そうねぇ、相手が大人の男性なら恋愛は早いかもしれないわね。
私もきっとお母様と同じことをしてたわね。
うちも2人息子がいるからね。
今はもう息子たちもそれぞれに家庭があって、孫までいるからこうやって女子寮にやってきたわ。」
「先生ってたくましいんですね。」
「そうよ、女は年とともに強くたくましくなくてはね。
さぁ、明日から新学期よ、準備して持ち物の点検をしなさい。」
「はーい。丸山先生、またお話してもいいですか?」
「え~とあなたは・・・高瀬さんだったかな?」
「はい、高瀬敦美です。」
「敦美ちゃんね、よし、おぼえた!」
「うふふ、よろしくお願いします。」