抱えきれないほどの花束をあげよう!
七橋の家の玄関で、敦美はちょっとびっくりした。
昔懐かしのガラガラ戸がある。
それなのに、その手前にはセキュリティ抜群の背の高い門が・・・。
「な、何ですか・・・これ?」
「ちょっと改造してる。あまり見ないでくれ。
こうなった理由はあるんだが、それは今は言えない。
それよりその・・・物を置いたら送るよ。」
七橋は家の中の様子を敦美に知られたくない様子だったので、敦美も他人の家をコソコソかぎまわるなんて失礼だと思い、女子寮の方へと歩きだした。
「ありがとうございました。
先生、手は大丈夫ですか?
家にはどなたかおられます?」
「うん。妹がきてくれると言っていた。
じゃ、明日な。」
「はい、お大事に。」
敦美は寮にもどって夕飯を食べ、いつもと変わりなく過ごした。
「えっ、敦美ちゃん、七橋先生んちに行ったの?」
「画廊でいろんな道具を買っておられたので、荷物を届けただけです。
玄関に置かせてもらってすぐ帰ってきました。」
敦美と同室の佐上みづほは敦美より1つ年上の高校3年の先輩で、敦美の話を興味深々できいていた。
「先生はマンション暮らしって皆さん言っておられたのに、じつは戸建てだったので驚きです。」
「それどうしてか知ってる?」
「いいえ。先輩はご存知なんですか?」
「大きい声ではいけないけどね・・・七橋先生の家に入り浸る女がいたそうなの。
生徒ではなかったらしいけど、噂じゃ、女教師だったとか。
それで、マンションで話題になって、学校でも風紀問題になってね・・・それでらしいの。」
「ああ、それで・・・私は玄関で帰れっていうことになったのかな?」
「たぶんね。女にこりごりなんじゃないの。
それにあのうっとおしさと、怖い顔してにらむとこあるし・・・あの先生の追っかけって絶対変わってるよね。」
「確かに怖い感じがする・・・でも優しいですよ。」
「まぁ、私たちはさ、教え子だし、子どもだから大丈夫なんじゃない?」
「そうですよね。」
「あ、私これから向かいのレイちゃんに明日当たるとこ教えてもらってくるから、先に休んでていいよ。
カギもちゃんと持ってるし、行ってくるね。」
「はい、いってらっしゃい。」
敦美はパソコンでラッキーと会話したチャットへと入ってみた。
ラッキー「あ、コンバンワ!」
ジョディ「こんばんわ。もしかして、待っててくれたんですか?」
ラッキー「待ってたというか・・・つけっパにしてたって感じかな。」
ジョディ「誰か他の人ともチャットしてるんですか?」
ラッキー「いいや、このチャットは君とだけだい。あ、違った、君とだけだよ。ごめん。」
ジョディ「めずらしいですね。ラッキーさんいつもミスタッチなんてほとんどしないし、私より速いのに。」
ラッキー「ちょっと今夜は疲れててね。」
ジョディ「じゃ、あまり話してはいけませんね。
私も少し疲れたので、今日はもう休みましょう。」
ラッキー「そだね。寝る前に少し君と話したかった・・・ごめん、俺。」
ジョディ「ラッキーさん、この間聞こうと思ってたんですけど、1人称を僕から俺に変えましたよね。
どうしてですか?」
ラッキー「それは・・・自分の素に近いから。
君とは作りキャラでしゃべりたくなかったからだと思う。」
ジョディ「そ、そうなんですか・・・あの・・・おやすみなさい!」
昔懐かしのガラガラ戸がある。
それなのに、その手前にはセキュリティ抜群の背の高い門が・・・。
「な、何ですか・・・これ?」
「ちょっと改造してる。あまり見ないでくれ。
こうなった理由はあるんだが、それは今は言えない。
それよりその・・・物を置いたら送るよ。」
七橋は家の中の様子を敦美に知られたくない様子だったので、敦美も他人の家をコソコソかぎまわるなんて失礼だと思い、女子寮の方へと歩きだした。
「ありがとうございました。
先生、手は大丈夫ですか?
家にはどなたかおられます?」
「うん。妹がきてくれると言っていた。
じゃ、明日な。」
「はい、お大事に。」
敦美は寮にもどって夕飯を食べ、いつもと変わりなく過ごした。
「えっ、敦美ちゃん、七橋先生んちに行ったの?」
「画廊でいろんな道具を買っておられたので、荷物を届けただけです。
玄関に置かせてもらってすぐ帰ってきました。」
敦美と同室の佐上みづほは敦美より1つ年上の高校3年の先輩で、敦美の話を興味深々できいていた。
「先生はマンション暮らしって皆さん言っておられたのに、じつは戸建てだったので驚きです。」
「それどうしてか知ってる?」
「いいえ。先輩はご存知なんですか?」
「大きい声ではいけないけどね・・・七橋先生の家に入り浸る女がいたそうなの。
生徒ではなかったらしいけど、噂じゃ、女教師だったとか。
それで、マンションで話題になって、学校でも風紀問題になってね・・・それでらしいの。」
「ああ、それで・・・私は玄関で帰れっていうことになったのかな?」
「たぶんね。女にこりごりなんじゃないの。
それにあのうっとおしさと、怖い顔してにらむとこあるし・・・あの先生の追っかけって絶対変わってるよね。」
「確かに怖い感じがする・・・でも優しいですよ。」
「まぁ、私たちはさ、教え子だし、子どもだから大丈夫なんじゃない?」
「そうですよね。」
「あ、私これから向かいのレイちゃんに明日当たるとこ教えてもらってくるから、先に休んでていいよ。
カギもちゃんと持ってるし、行ってくるね。」
「はい、いってらっしゃい。」
敦美はパソコンでラッキーと会話したチャットへと入ってみた。
ラッキー「あ、コンバンワ!」
ジョディ「こんばんわ。もしかして、待っててくれたんですか?」
ラッキー「待ってたというか・・・つけっパにしてたって感じかな。」
ジョディ「誰か他の人ともチャットしてるんですか?」
ラッキー「いいや、このチャットは君とだけだい。あ、違った、君とだけだよ。ごめん。」
ジョディ「めずらしいですね。ラッキーさんいつもミスタッチなんてほとんどしないし、私より速いのに。」
ラッキー「ちょっと今夜は疲れててね。」
ジョディ「じゃ、あまり話してはいけませんね。
私も少し疲れたので、今日はもう休みましょう。」
ラッキー「そだね。寝る前に少し君と話したかった・・・ごめん、俺。」
ジョディ「ラッキーさん、この間聞こうと思ってたんですけど、1人称を僕から俺に変えましたよね。
どうしてですか?」
ラッキー「それは・・・自分の素に近いから。
君とは作りキャラでしゃべりたくなかったからだと思う。」
ジョディ「そ、そうなんですか・・・あの・・・おやすみなさい!」