FOUL GAME


「もしもし麻さん?」

『ほいほい
ついた?』

「つきました!」

『いつものとこな!』

「あ、おけです!」

真夜中なのにも関わらず
新宿は人でごった返していた

サークルでいつも使っている
居酒屋につくまでに
何回もキャッチに引っかかった

「いらっしゃいませ!」

「あ、先に男の人
二人いると思うんですけど」

「あちらのお客様でしょうか?」

店員さんが指さした先には
麻さんと、
こちらに背を向けて座る知らない人が1人

「あ、そうです!
ありがとうございます」

麻さんたちに向かって歩き出した瞬間
麻さんがわたしに気づいた

「もあ!」

満面の笑顔でわたしに手を振る

よかった、いつもの麻さんだ

麻さんにつられて
もうひとりの男の人もこちらを振り向く

イケメン、、?
わたしは麻さんの言葉を疑った

まあ、
わたしはB専で有名なのだけど
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