FOUL GAME
スマホの地図アプリを開く

自分の家から
自転車で30分くらいのところのようだ

ごちゃごちゃとした部屋を見るに、
男の人の一人暮らしの部屋という感じだ

おそらく、中田さんか麻さんのおうち

わたしは布団から出て
床で大の字に寝ている麻さんを起こした

「麻さん、麻さん」

「ん、、?」

「ここどこですか」

「ん〜?中田んち〜」

やっぱり

潰れたわたしを
連れて帰ってくれたようだ

初対面の人に
随分迷惑をかけてしまったみたいだ

「麻さん、わたし帰ります」

「待てよ〜」

麻さんがわたしの手をつかむ

「朝ごはん作って」

「へ?!」

「腹減った」

「ええ〜、、」

「もあ〜俺もはらへった〜
冷蔵庫なんもないから買ってきて〜
作って〜」

いつのまにか中田さんも起きて
こちらを眠そうに見ている

まあ、、迷惑かけたみたいだし、、
いいかな、、

「わかりました
待っててください」

「わーい」
「わーい」
< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop