FOUL GAME
わたしは財布とコートとスマホを持って
中田さんのおうちを出る

「えーと近くになにかお店は、、」

11月の朝は寒い

わたしはスマホに表示された
1番近い24時間営業のスーパーに入り
適当なものを買って
さっさと中田さんのおうちに戻った

「戻りました〜」

「あっ」

部屋に入ると、中田さんが
やべえ、、という顔をしていた

その横で麻さんがにやにやしている

「?
朝ごはん作っちゃいますね、
中田さん台所お借りします」

「あ、うん、、ありがと」

「?」

明らかに、様子がおかしい

私は買ってきたばかりの卵を焼き、
豆腐とわかめでお味噌汁を作り、
レタスとトマトをお皿に盛り、
超定番朝ごはんを10分で作り上げた

「できましたよ〜」

「おーありがとー!」

「あ、ありがと」

やっぱり、中田さんの様子がおかしい

何かを隠しているような、、

麻さんもニヤニヤしてるし

やな感じ、、

「なんですか?」

わたしは怪訝そうに聞いた

「いや、なんでもない」

「なんでもねーよ」

ふたりして、怪しい
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