FOUL GAME

追求するのも面倒だし、
ここに長居する理由はない

「それじゃ、わたし帰ります」

「もう帰んの?」

「課題やりたいし」

「そっか、道わかる?
てかここどこかわかる?」

「はい、スマホあるんで」

「ならいっか!
ありがとな!来てくれて!
また飲もーな」

「はーい
それじゃ!お邪魔しました〜」

にやにやと気持ちの悪い麻さんと、
挙動不審な中田さんを残し、
わたしは中田さんちを出た


このときわたしは、
たった数時間後に自分が絶望に陥るなんて
想像もしてなかった

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