ぼくらの夏休み
優汰はびくっとした。

「つ、椿ちゃん…」

優汰が俺の陰に隠れた。

「またこいつらと一緒だったの?」

「…うん」

「私よりもそいつらとの方が楽しいのか!」

「また内緒で俺達のところにきたのか?」

優汰はいつもそうだった。
彼女といるよりも俺達ている方が楽しいらしい。
実際に俺達も楽しかった。

「だって〜」

「だってじゃないでしょ!ほら、椿ちゃんのところに行きなさい!」

絢さんが優汰を椿ちゃんのところへ押し出した。

「あぁ〜うぅ〜」

優汰は泣く泣く椿ちゃんの所へ行った。
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