ぼくらの夏休み
「…だからさぁ。今年は海で遊ぶのでいいじゃんかぁ」

「いや、俺は7月31日は用事があるから…」

絢さんと良太が夏の計画を立てていた。
しかし、会話が噛み合っていない。
良太はコーラで酔えるのか?

ブーッ…ブーッ…ブーッ…

机の上に置いてた携帯が鳴った。
ディスプレイには「優汰」とでてた。

「もしもし、優汰か?どうした?」

「パッショーネ閉まってる〜…」

「あっ、椿ちゃんから開放されたのか?」

「そうだよ〜。みんなパッショーネにいると思ったからいったら閉まってる〜…」

泣きそうな声で話してきた。

「あぁ、みんな俺の家にいるよ。優汰もこいよ」

「行く行く〜」

そう言って優汰は電話を切った。

「優汰がくるってさ」

絢さんと良太はかまいもせずに飲んでいた。
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