ぼくらの夏休み
「そう言えばみんな泊まって行くのか?」

「うん!」

良太はそのつもりで一回帰ったんだろうし。
まぁ、夏休みだしいいか。
高校に入ってから三年間はずっと良太と優汰とつるんで遅くまで遊んでは誰かの家に泊まるってのを繰り返している。
だから親同士も仲がよかった。

「悠治〜、お母さんの料理おいしいね〜」

絢さんは母さんが作ったつまみを食べては飲んでといった感じだった。

「悠ちゃ〜ん、パソコン貸して〜」

そう言って優汰は俺の膝に座ってきた。

「優汰…俺どけるからちょっと待て」

「悠ちゃんがいないと面倒なこと頼めないじゃんか〜」

優汰は小学生が高校に通ってるみたいな感じだ。
簡単に言うとお子様だ。
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