ぼくらの夏休み
「おはよう」

父さんが起きていた。
母さんはまだ寝ていた。

「あっ、おはよう。昨日はうるさくしてごめんね」

「いやいや、良太くんと優汰くんが来たらいつもそうだから気にしてないさ。それよりもお前、絢さんといつの間に仲良くなったんだよ。父さんは嬉しいぞ」

朝から元気でなによりだった。

「絢さんとは高一のときにふら〜っと行った店がパッショーネだったってだけだよ」

「そうなのか。それで、付き合っているのか?」

「んなわけねーよ」

俺は時間がやばかったから家を出た。
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