「!!」




白に染まった。




いや、明かりが付いたらの方が正しい言い方なのかもしれない。




周りが一気に見える。




闇が隅に追いやられていくのも見えた。




目がシボシボする。




小さな頭痛を感じる。




まだ足取りが落ち着かないけど、進んでみる。




長い廊下だな。




辺りが全部白。




暫く先に左へ行く曲がり角がある。




歩く。




曲がる。





息が上がる。




「ぁ‥」




そこには、広い部屋。




空っぽの本棚や、イス、机が置いてある。




大きな窓がそれらを照してる。




「きれい‥」




喉が異常なほど乾いていた。




唾を飲む。




息が上がっているのが分かる。




何でだろう、懐かしい気がする。



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