机や本棚に手を伸ばす。




木の暖かさが伝わってくる。




時間を忘れて眺める。




「あの‥」




「!?」




声がした、低くて少し震えた声が。




ビックリして肩が震えた。




振り向いてみる。




そこには、黒髪の男が立っていた。




背が私よりも高くて。




何処か冷たい気配がした。




でも、暖かさも同時に感じた。



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