「……」




心臓がうるさい。




ここから出てはいけない。




『まず…ひとつめです。』




だが、手が伸びる。




まるで、パンドラの箱を開けるかのようだ。




なんて、思った。





不安
期待
恐怖
悦び
希望
呼吸
心臓
血液




全てが自分のなかにある。





この先、扉の先にある。




『ここから出ないで下さい。』




ワタシは、この約束を破る。



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