桃色涙恋
想い
「だから、優は希華と付き合うんだと。」
「はっ?」
月輝の言っていることが分からない。
数秒間、口をパカーっと開かせたまま、
月輝を見つめていた。
「・・・冗談でしょ?」
「何回言ったらわかんの?本当だって。」
「本当に?」
「ん。」
頭が机にガクンと落ちた。
力が入らない。
月輝は、「ドンマイ」と捨てぜりふを
残して、窓際の「高瀬」と書いてある席に座った。
なんで?
きいちゃん(希華)は、私の親友で、私の好きな人を知っているはず。
だって、私の好きな人は優なんだよ?
なのになんで・・・きいちゃんと
優が付き合っているの?
「も・・・なんでぇぇ・・・・・」
ぽそりと呟いた。