桃色涙恋

そして、恋のノート《桃色恋ノート》
に号泣しながら出来事を書いていく。

『優ときいちゃんが付き合うことになったらしい・・・なんでぇ?』

そこで、ペンを止めた。
あっ!そうだ。これは噂なんだから、
本人に直接聞けばいいジャーン!

うん。そうしよう!!





放課後

1―2の教室。
1年生のクラスは全部で4クラス。
私と月輝は1―3で、優が1―1。
そして、きいちゃんが1―2。

そうっとドアの音をあまり目立たせないよう、静かにゆっくりと開ける。

「あ、あの~」

ドアを開けると、一人でいる
背の小さな女の子。
女の子は、こちらに気づいて、
にこりと微笑む。

天使の笑顔・・・・
信じられないくらい可愛いかった。
私が男子だったらこの子にホレてるな。

「あの、きいちゃんはいますか?」

「きいちゃん?」

「あっ。えと~、春川 希華ちゃん。」

その子は、目をつむって5秒くらい後に
「春川さんは、屋上にいるはずだよ。」と言った。

その言葉に違和感があった。
「はず」?・・・まぁ、いいや。


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