桃色涙恋
「あの、優と付き合ってるってホント?」
きいちゃんの顔が青くなっていく。
そして、うつむいて小さな声で言った。
「それ、誰から聞いたの?」
きいちゃんの表情が分からない。
感情が見えない。
「月輝だけど。」
「そうなんだ・・・」
きいちゃんの顔をのぞく。
きいちゃんの目から水が出ている。
きいちゃんは、静かに涙していた。
「きいちゃん!?どうしたの!?」
きいちゃんが泣くなんて・・・・
きいちゃんは、クラスの女子にひどいことを言われても、泣かなかった。
そうとう嫌なことがあったのかな。