闇華
『ただいまー!!』
いつも返ってる返事が返ってこなかった
『母さん?父さん?』
ガチャ……
『きちゃダメ!!!』
『母さん!!!』
そこにいたのは刃物を母さんに
向ける父さんの姿だった
『父さんなにしてるんだよ!』
『俺はお前の父さんじゃない!』
『なにいってんだよ……』
『お前はこの女が前に付き合っていた男のッ』
『やめて!』
『母さん??嘘だよね??』
『……ごめんなさい……』
『ハハハハ!死ね!!!』
グサッグサッグサッ
何度も何度も刺す父さん
狂ってる
このままだと自分も殺される
逃げなきゃッッ
俺は走った、息が苦しくて
倒れそうになっても走るのを
やめなかった