私の嘘を完成させて
タイトル未編集
「ソファーはこの辺でいいでしょうか?」
「はい」
37階建ての高層マンションに
今日から一人暮らし。
まだ寒い3月下旬
引越し業者の人たちは
汗を流しながら家電やら家具を運んでくれる。
「では以上になります。」
「ご苦労様です。」
爽やかな笑顔で退散していく業者さんを
玄関の前で見送る。
洋服など入ってる段ボール箱を見て
これから片すのかと思うとため息が出る。
「めんどくさ…」
後でいいや。
朝早かったし眠い…
ソファーに横になった途端
急激な眠気に襲われる。