私の嘘を完成させて

「よかった・・
神田さん修学旅行
来ないかと思ってたから・・」


「あー…最初はそのつもり
だったんだけどね…。」

嬉しそうな堀さんの顔を見て
本当に素直でいい子だと思う。

「…そんな事より堀さん。
私と一緒でよかったの?」

「え?」

ただでさえ学校で浮いている私。
堀さんは基本的に一緒にいる子は
いないけどクラスでは皆と仲がいい。

「いや・・だって私
浮いてるじゃん?」

「そんな事ないよ!
私ずっと神田さんと
話したいって思ってた・・」

どうしよう。
素直に嬉しいと感じる。

この学校にはおかしな人が多い。

「…ありがとう。」

「ううんっ。こちらこそ
一緒の部屋にしてくれて
ありがとう。」

二人で笑いあって
少ししてからビーチに向かうと

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